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そして、数週間が過ぎていった。
俺は、相変わらず爛れきった生活を送っていた。
今日も、桜花の事後の世話のために、奴の尻に指を突っ込んで客の出した精を掻き出していたら、いきなり、扉がばん、と開いて、興奮した樹理が駆け込んできた。
「アマヤ!出掛けるわよ!」
「はい?」
俺は、ガキの尻から顔を上げて、樹理を振り向いた。樹理は、俺に向かって、言った。
「あんたに、王宮から招待状がきたのよ!」
「はい?」
意味がわからない。
俺は、ため息をついた。
何を言ってるんだこの女は。
俺は、桜花の尻をたらいのお湯で洗い清めてから、樹理にきいた。
「なんです?それ」
つまり。
あわてふためいている樹理の言うことを要約すると、俺の描いた冒険者ギルドのイメージキャラクターが巷で、大ブームになっていると。それで、王宮の暇な貴族たちが興味を持って、この春に開かれる王宮のパーティーに、特別に、俺を招きたいといってきたのだという。
何、それ?
たかが、イメキャラ描いたぐらいで、そんなに、注目されちゃうの?
それから、俺は、樹理に、町の中にある小さな仕立て屋へと連れていかれた。
「ここは、この町で一番の紳士用の服の店なのよ」
「はぁ」
俺があまり乗り気ではないのを感じ取って、樹理は、脅すように言った。
「とにかく、あんたには、好きなようにさせてやってるんだからね。たまには、あたしの言うこともお聞き!さもないと、明日から、1階の子達と一緒に客を取らせるよ」
ちっ。
そう言われたら、俺に、言い返す術はない。
俺は、店の主人である薄汚れた感じの灰褐色の男に体のいろんなとこをはかられた。それを、樹理は、満面の笑みを浮かべて見守っていた。
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