1 異世界に連れてこられたんだが、なぜか、奴隷スタートだった件

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がらの悪そうな、おっさん? 俺は、ガキのその言葉にいたく傷ついた。 こんな、服もまともに身に付けられないような頭の悪そうなガキに、そんなこと言われる筋合いはねぇ。 確かに、俺は、生徒たちからも目付きが怖いとか言われていたが、仕方がないだろうが。この三白眼は、ばあちゃんの形見だ。 「でも、あなた、黒い髪の若い、体の丈夫な男がいいって言ってたじゃないの」 「それは」 カイは、うんざりした様子で言った。 「俺が忙しいときに、ちょっと客の相手をしてくれるような可愛い男って意味でしょ。こんな、でかくって可愛くないおっさんなんて、客が萎えちゃうよ」 なんですと? 客の相手、ですと? 無理無理無理。 俺は、ガキの言うことに全面的に賛成だった。 そんな前哨戦のお相手を勤めるなんて、俺には、無理だ。このガキの言う通り、俺は、使い物にならん。ぜひ、返品してくれ。 だが、女主人は、負けなかった。 「こんな子の方が、あなたの客に手を出さなくっていいでしょ?うまく使ってやりなさいよ。カイ」 「ちっ」 カイは、舌打ちした。 「仕方ないな。使ってやるよ。アマヤ、だっけ?せいぜい、俺に感謝して、粉骨砕身働けよ」
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