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TOSEIまで、あと何分?(不良DK)
三お題 : JINは「くう、寝相、喧嘩」を組み合わせてお話を書いてください。
(くう→"食う"と解釈)
不良DK アオハル 山なし落ちなし意味なし?
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JINがさっきから仔犬みたいに身を丸め、ピタリと俺の体に寄り添って眠っている。
鎖骨の辺りを掠めるJINの規則正しい寝息が、俺を狂おしい気分にさせる。
「何だよ、これ……。相変わらず寝相だけは良いっていうか、可愛いっていうか…………、くそっ!」
下手な罰ゲームよりも酷だ。
だが、普段のJINは馬鹿の単細胞。小柄なくせに喧嘩早くて、気に入らないことがあると直ぐに手足が出る。そんな血気盛んなヤツだ。
しかも、この小ブリの体格に反して腕っ節は強いから、"華高のミーアキャット"と呼ばれ、近隣校の不良学生からも恐れられている。
それなのに今は俺に体を預け、隙だらけの天使顔で寝入っている。
あの野蛮さがなかったなら、中性的な美少年で通るんじゃないかと思う。
右肩にJINの重みを感じながら、すっかり俺たちの私物と化したバスケ部の部室の片隅で重苦しいため息をつく。
五時限目の予鈴はとっくに鳴り終わっている。この部室のある辺りにいるのは、俺とJINだけ。
残りの授業もサボりと決まった今、とても開放的な気分だった。
それを見透かしたように俺の内からジリジリと欲望の塊が頭をもたげてくる。
いつからJINに普通は同性には感じない情欲を持つようになったのか。
JINの狭い器官を圧し開き、奥深くまで己をねじ込みたいという衝動に駆られるようになったのか。
JINのアソコの感触はどんな具合なのか。
俺の与える刺激でJINはどんな艶やかな表情を見せるのか。
……知ってみたい。
だが、そんな風に考えるようになったのは、割りと知り合って早い段階だったと思う。
入学したての頃は各々が他校からやってきた同級生の力量を探り合い牽制し合っていたが、直ぐにJINは度胸も懐具合も他とは画する度量の持ち主だと分かった。
強いていえば、兄貴肌。頼りにされると、全力以上の力を出してきたし、一度身内だと分かると分け隔てなく懐に入れて面倒見が良い。ゆえに、喧嘩早くもあるのだが……。
だから、俺は無駄な流血を避け、当初はJINたちのグループと距離を取り合っていた。
それなのに馬鹿な上級生が新入生への洗礼とばかりに、多勢に無勢で俺とJINとを狩うろうとした。
その時はじめて中学では一匹狼だった俺が安心して背中を預けられる男はコイツだけだと悟った。
その一方で、JINを特別な目で意識したのも、その時からだったように思う。
良くも悪くも変な絆が生まれた事件だった。
「おい、JIN。いつまでそんな風にしてんだ? 無防備だな。このままだと、お前を食っちまうぞ!」
昼食の焼きそばパンみたいに、ガブリと大口で容易くかぶりつけたらどんなに良いか。
「おい、JIN!! おら、襲うぞ!」
JINは余程熟睡しているのか、俺の呼びかけにうんともすんとも反応がない。
試しにJINの前の膨らみを指でやんわりと撫でてみると、気持ち良さそうに腰を揺らした。
それが呼び水となって更に掌で握り込んでやると、JINは息子をビクリと跳ねさせて、ねだるように腰を突き出してきた。
「おい、ちょっとは嫌がれよ。オマエ、男に好いように触られてんだぞ!」
俺を手放しに信用してくれているのだろうが、何だか後ろめたい。
一向に起きる気配のないJINに良心が痛み、イタズラの手を止める。
だが、俺の悪い手はglueがついたかのようにJINのソコから剥がし難くなった。尚も、ピンポイントで不用意に体温を与え続けている。
~~汗ばんだ指先から感じる
生理反応でいつもよりやや大きいJINのCherry♪
♬︎下着の中ではっきり形を変えた
俺のBazooka,Shurvivivi,Yeah!~~
「ヤベぇ、ヤベぇ。マジヤベぇよ……」
二進も三進もいかなくなって、空いた片手の手で無作為に髪を掻きむしる。
ジレンマとの闘い、
途轍もなく永い刻のように感じた。
End
(るぴさんより頂き物)
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オチを無理矢理つけるとしたら、タイトルでしょうか?
ということで、今回はタイトルで表してみました。
なので、はじめつけていた、まんまな表題『罪な寝息』から差替えました。
若気の至り←私はあまり扱うことのない年齢なのですが、たまにはteenagersの恋にも取り組んでみるのも良いものですね。
でもって、書き納めがこんなお話で良いのか分かりませんが、こちらでも年末の挨拶を!
今年はエブさんに来て、新たな出会いがあり、みなさんからとても良くしていただきました。
感謝するとともに、2021年も引き続き仲良くして頂けると嬉しいなと思います。
世の中は流行り病で大変なことになっていますが、みなさんが健康で良い年を迎えられますように!
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