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下まで降りると、左手に大きな窓からたっぷりの日差しの差し込むそこそこ広い浴室が現れる。そして右手に、同じくたっぷりの日差しが差し込む……ようはガラス張りのシャワールームがあった。完全に夫ホイホイじゃん。
「最高じゃないか! 興奮するな!」
「興奮しねぇよ!」
絶対にここで抱かれると思う。間違いなく。視線がもうすでにちょっと艶かしいような気がしてくるし。とりあえず荷物を整理しようと捲し立てて、リビングへ戻った。
「まだ二階見てねぇし」
「ああ、たしかにそうだな!」
ロフトというスタイルに地味にワクワクしていたのだった。なんだかこういう秘密基地みたいな雰囲気が、どうしても男心をくすぐってくる。もちろんそれは彼だって同じで、俺よりも先にいそいそと階段を登っていく。
「oh……」
しかし階段を上り切ったところで、その声は一気にトーンダウンした。
「どうした?」
階段のほとんどを占領する広い背中の脇から、無理やり奥を覗き込む。
ロフト上のベッドは、ツインだった。
「ハニーなんてことだ、信じられない、ベッドが二つ並んでいる! 一緒に寝られないじゃないか」
「よかったじゃねぇか、ゆっくり寝られるぜ」
「俺はゆっくり眠れない!」
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