13.

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 それはそっと様子を窺うように、でも少し焦ったようにオレの中を侵食していく。 「……熱い」  独り言のように悠馬が呟いて、指を奥へと進めてきた。じわじわと異物感が襲ってくる。 「悠馬……っ」  ちょっとだけ怖くて、悠馬の腕に縋る。 「啓太……大丈夫か?」 「う、ん……」  ここで泣き言いったら悠馬がまたやめるって言いそうだから、大丈夫、って頷いた。 「自分で、準備してきてくれたの?」 「ん……それなり、に……」 「俺のために?」   あーそうだよ、お前のため!  自分で自分の孔に指突っ込むの、すんごい抵抗あったんだからな!  悠馬がめちゃくちゃ嬉しそうなのがなんか癪に触る。 「は、あっ……」  指二本キツイ。でも本番はもっと太いよな。……ホントに入るの? アレ。  久坂さんが痛いだけじゃないって言ってた、その……スポット? それってどこ……っ! 「ひゃ、あんっ」  爪先がビクビクと痙攣して、快感が上ってきて悠馬の指を締めつけてしまったのが分かった。 「啓太?」  あ。そこ……ヤバい。かなりヤバい。
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