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それはそっと様子を窺うように、でも少し焦ったようにオレの中を侵食していく。
「……熱い」
独り言のように悠馬が呟いて、指を奥へと進めてきた。じわじわと異物感が襲ってくる。
「悠馬……っ」
ちょっとだけ怖くて、悠馬の腕に縋る。
「啓太……大丈夫か?」
「う、ん……」
ここで泣き言いったら悠馬がまたやめるって言いそうだから、大丈夫、って頷いた。
「自分で、準備してきてくれたの?」
「ん……それなり、に……」
「俺のために?」
あーそうだよ、お前のため!
自分で自分の孔に指突っ込むの、すんごい抵抗あったんだからな!
悠馬がめちゃくちゃ嬉しそうなのがなんか癪に触る。
「は、あっ……」
指二本キツイ。でも本番はもっと太いよな。……ホントに入るの? アレ。
久坂さんが痛いだけじゃないって言ってた、その……スポット? それってどこ……っ!
「ひゃ、あんっ」
爪先がビクビクと痙攣して、快感が上ってきて悠馬の指を締めつけてしまったのが分かった。
「啓太?」
あ。そこ……ヤバい。かなりヤバい。
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