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悠馬の腕を握る手にも力が入る。悠馬はすぐに覚って、また同じところを指先で擦るように触れた。
「あ、やあっ」
また、ぞくぞくと震えが走り抜けた。
「啓太……可愛い」
お前はスケベ親父みたいになってるよ!
「あ、出る……出ちゃうっ」
「ごめん……もうちょい、ガマンして」
根元をぎゅっとされて、行き場をなくした射精感が逆流してヘンになる。
「悠馬……や、だぁ」
急に感じてた異物感がなくなった。
「啓太……挿れる、な」
焦った声とともに足首を持ち上げられて、悠馬の肩にのせられた。うわ、丸見え?
恥ずかしいのとイキたいのとドキドキとごっちゃになってワケ分かんない。
「あ……!」
ずぶり、とそれが入ってきた。
「きっつ……」
苦しそうな悠馬の顔を見上げる。オレもキツイ。痛くて、苦しい。
「啓太……大丈夫、か?」
でもそうやってオレのこと気遣ってくれるとことか。
オレを熱っぽく見つめてくる視線とか。見慣れてるはずなのに、カッコよく見えたりとか。
胸の奥から熱いものがこみ上げてくる。なんて言っていいか分からないけど……。
「好き……悠馬」
涙が知らずに頬を伝った。
「啓太……」
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