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ニヤニヤ笑いのまま覆いかぶさってきて、啄むようなキスをしてくる。
……もう、いつもの自信満々の悠馬だ。あんなにしおらしくて可愛かったのに。
「オレが好きって言わなかったらバスケも辞めてたくせに」
なんか悔しくて目の前のほっぺたを両手で思い切り引っ張る。
いててて、とオレの手を外しながら、
「あ、そういえば」
「なに?」
「ゴムとかローションとか。あれ、お前自分で買ったの? よく買えたな」
ギクリと肩を揺らしてしまった。それを見逃す悠馬ではない。
「……なんか俺に隠してることがあるな?」
「ない。ないに決まってるだろっ」
せいいっぱい抵抗するが、長く持たないのは今までの経験で分かってる。でも悔しいのでギリギリまで粘る。
「オレだって、お前の知らないとこでいろいろあるんだよーだっ」
「ということは、やっぱり隠してるんだな?」
あ。しまった。
「悠馬……あっ!」
まだ敏感に反応してしまう中心を握りこまれる。
「や、やっ……てばっ」
「嫌なら白状しろ」
「やぁ……だっ……ふ、んん……っ」
またキスされる。結局オレが久坂さん達のこと白状したのは第2ラウンドが終わったあとだった。
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