エピローグ

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「……一生、届かないと思ってた」  オレが自分の気持ちになかなか気付かなかったから。 「……待っててくれて、ありがと……」 「啓太……」  また、キスが降ってくる。  ……うん。今、オレは幸せ。  空には降るような星空。隣には大好きな悠馬。ありがとう、ってなんかすべてに感謝したくなって――オレも満面の笑顔を返した。  お星様もずっとずっと一緒に見守っててください。ありがとう。オレは幸せだから安心してね。  しんみりと星空を見上げていたら、ぐーと音が聞こえた。 「……腹減ったな」 「うん……」  ……空気を読まないオレの腹。もうとっくに夕食は食べ終わったのに。 「そろそろ戻るか。ロッジにキッチンついてたろ?」 「うん……何か作る」  簡単にできるものだったらパスタとかかな。  悠馬、何食べるかな。 「……その後でお前を食べていい?」  って囁いてきたので、全身が熱くなってしまった。 「……悠馬のスケベ」  くすくす笑いながら、悠馬がぎゅっと抱きしめてきたので、オレも抱きしめ返した。  悠馬、大好きだよ。  オレを好きになってくれてありがとう。  頭上では星たちが、静かに瞬いている。      Fin.
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