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メニュー見てもなんか頭に入ってこなくて、そう言った。けど、悠馬が何頼んだか聞いてなかった。
ダブルバーガーが乗ったトレイを手に、空いている席に座る。向かいに悠馬も腰かけた。テーブルの下で膝が当たるのもいつものことだ。
身長はオレが183で悠馬が185。バスケ選手としてはもう少しほしいとこだけど。
「……悠馬は彼女とか作んないの」
「そんな無理して作るもんでもないだろ」
「まあ……そうだけど」
さっきの女の子達の視線が気になる。
「俺はお前の世話で手いっぱいだし。こないだみたいにすぐ暴走するから」
「……悪かったな」
どうせ、考えなしですよ。考えるより先に体が動いちゃうタイプですよ。
ぶすっとして横を向いたオレの頭を悠馬の手がぽんぽんと軽く叩く。
「まあまあ。それがお前のいいところだろ。試合でもお前がそうやって点取ってくれてるわけだし」
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