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 帰って経緯を話して素直に謝ったら、一瞬ぽかんとして。そのあと顔面蒼白になったかと思うと、普段穏やかな姉ちゃんが今度は怒りで真っ赤になった。  くるくる変わる姉ちゃんの顔色が面白かったけど面白いなんて言ってられないくらいがっつり怒られた。あんなに怒る姉ちゃんは、小学校のとき女の子にイタズラして泣かせたとき以来かもしれない。  悠馬がストローを離してから、だろうな、と言ってため息をつく。  いかにも分かってましたよみたいな反応にちょっとカチンとする。 「どうせ、オレはバカですよ〜」  べーッと舌を出して、またぷいっとそっぽを向いた。 「そんで、菜摘さんどうしたって?」  オレが拗ねてることなんかまるっと無視して、悠馬が重ねて訊いてくる。ちょっとは気にしろよ、オレのこと。  ムカついて、コーラを思いっきり啜ったら炭酸にむせてしまった。  大丈夫か、と心配そうに眉を寄せてきた悠馬の表情に満足しながら、オレは答える。 「……そんで、何日か後に、あのヤローに告って……振られたみたいで」  『大切にしたい人がいるんだって』  姉ちゃん、真っ赤な目をしてたけど、なぜかすっきりした顔してて。
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