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鈴鹿は座ったまま遠くを見ながら答えた
「私の家は代々権力に対抗する為の組織を担ってきた一族、強い者が弱い者をしいたげてはならない、弱い立場の人を守る事が一族の使命」
その言葉にはっとなって友美が頭を下げた
「す、すみません、私が鈴鹿さんの仕事の邪魔をしてしまったんですね」
まさかの友美からの謝罪に驚く鈴鹿だったが
「違うわ、私は貴方のような人こそ守らなければならなかったのに守れなかった・・・彼女たちを甘くみていた私の責任」
「そんな事ないです!鈴鹿さんがあまり話してくれなかったのは私を巻き込まないようにしてくれてたからですよね、なのに私がしつこく鈴鹿さんに付きまとったから」
それを聞いた鈴鹿は少し嬉しそうな表情を浮かべた
「本当にありがとう友美さん・・・でも決してそんな事はないわ」
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