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鈴鹿が降りかえると桜樹麗奈は這いつくばりながら何とか逃げようと足掻いていた
「はあ、はあ、はあ・・・」
もはや見た目も何もなく、みっともない姿で少しずつでも逃げようとする桜樹麗奈の横をゆっくりと歩いて追い越す鈴鹿
桜樹麗奈の前で鈴鹿が立つと桜樹麗奈が必死に訴えた
「ご、ごめんなさい、もう九条さんに何もしませんから、何なら九条さんをトップになって頂けるよう手配しますから、どうか命だけはお助け下さいませ」
すると鈴鹿はかがんで桜樹麗奈の右手を優しく取って、這いつくばった状態から座らせた
「ああ、ありがとうございます、これからはあなたの・・・」
べきゅっ
桜樹麗奈の言葉が最後まで出る事はなかった
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