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しばらくの沈黙の後に鈴鹿が願い出た
「申し訳ありません、我儘を聞いていただいてよろしいでしょうか?少しの間だけで良いのです二人にさせていただけないでしょうか」
鈴鹿の願いに
「かまわないよ、それじゃ私達はちょうどいいから朝食を頂いてこようか」
そう言って部屋を後にし部屋には鈴鹿と友美の二人になった
友美の横でイスに座り真っ直ぐ友美を見つめながら
「本当にごめんなさい友美さん、私のせいであなたを追い詰めてしまった」
鈴鹿の両目から涙が流れる
「もしかしたらだけど、やってみるわね・・・」
流れた涙のあとが黒ずんでいき瞳が薄く消えていく
そして見えない力の波が部屋を走り友美の体もビクンとなった
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