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「友美さん・・・」
不意に後ろから声をかけられえっと後ろを向くとそこには鈴鹿が立っていた
「え、鈴鹿さん・・・?」
鈴鹿はにっこりとほほ笑んで頷いた
友美は驚いて上から下まで見て確認しながら
「本当に鈴鹿さんなんですか・・・?」
「そうよ、友美さんに会いに来たの」
友美の表情が驚きから焦りに変わり始め
「ま、まさか鈴鹿さんまで死んじゃったんですかあ!」
鈴鹿の両腕をぎゅっと持って泣きながら友美は叫んだ
鈴鹿は一瞬えっという表情になるがすぐにクスクスと笑い出した
「笑いごとじゃないですよ~なんで鈴鹿さんまでこっちに来ちゃったんですか~」
必死に訴える友美を制し
「友美さん落ち着いて、そもそも貴方はまだ死んではいないわ」
今度は友美がえっという表情で固まる
「私死んでなかったんですか・・・?」
「そうよ、当然私も死んではいないわ」
友美は心底安心したように座り込んだ
「よかったあ、鈴鹿さん本当に死んでないんですね」
「私より自分を心配してください、友美さんは今意識不明状態なのですから、ご両親もお兄様も心配しているわ」
それを聞いて少し表情が曇る友美
「でも私は結局何も出きなかった上に、皆に迷惑かけちゃったし・・・今更戻れないです・・・」
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