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「普段はね、でも有る条件を満たすと鬼の力が現れるわ」
「条件？」
「涙を流すこと、それが私の中の鬼の力を呼び起こすの、私の力が鬼魂幻夢」
「きこんげんむ・・・」
「人の脳を支配して幻を見せるの、感覚や痛みも全て自在に再現し受けた人には現実との区別は出来なくなる、私はこの力のせいで多くの人の心を傷つけてきた、殆どが法で裁けないような人達に対して使いましたが、完全にコンロール出来るまでは無関係の人を巻き込んでしまった事もあります、わかりましたか？人を傷つける事しかできない恐ろしい鬼の力だという事が」
友美には少し考えた所で
「でも鈴鹿さんの優しさは私にとっての真実です、今の鈴鹿さんが怖いとか考えられません、それにこうやって話しているのもその力なんですよね？、今私は傷ついてなんて居ませんよ！」
そう言って鈴鹿の手をそっと握り微笑む友美
「本当にありがとう友美さん」
鈴鹿は嬉しそうに友美の手を握り返した
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