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その日学院へ向かう車の中で、鈴鹿はスマホで誰かと話込んでいた
「わかりましたくれぐれも慎重に、無理はしないでください、こちらの方ももう少し様子を見ます、今はまだ子供の悪戯程度ですが過去の資料から考えるともう少しで仕掛けてくるはずですから」
「………」
「わかっています、あの力に頼るつもりはありませんので」
通話を切り少しだけ座席の背もたれによりかかり一息つくと、クラスメートの友美の顔と声が浮かびクスリと笑った
『鈴鹿さん~一緒に行きましょう』『鈴鹿さんこの本すごく面白いですよ~』
しかし真剣な表情に変わり独り言のようにつぶやいた
「でもそろそろ危ないかもしれないわね、もう少し距離置かないと友美さんを巻き込み兼ねないですから」
しかしそれはすでに遅かった・・・
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