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人の罪と罰
鈴鹿がやって来たのは日も暮れた日曜日の誰も居ない学校
そして平日でも人気のない校舎の裏手へとやってきた、そこは校舎と塀に挟まれわずかに点在する外灯が所々照らす中に三人の女子が見えた
その一人月島陽子が鈴鹿を見て話しかけてきた
「待っていましたわ九条さん、よく来てくださいましたわね」
険しい表情の鈴鹿が答える
「私の事はどうでもいいわ、友美さんに何をしたの?」
桜樹麗奈は小首をかしげ、何のことか考えてる風に装った
「もしかしてあのゴミの事かしら?」
やれやれと言った表情で月島陽子が続く
「元々この学院にはふさわしくなかったのですから仕方ありません事よね」
「まったく、あなたに対するイジメを止めてください等とこの私桜樹麗奈に意見するなんて、あまりにもあり得ない状況に不快を通り越して吐き気がしましたわ、あんなゴミを育てた親にも責任を取っ頂くのは当然でしょう、父親には会社をお辞めになって頂きましたわ、ついでにしばらくは就職も出来ませんでしょうね」
「母親も同罪ですわね、しかも父の病院に居た看護師だったなんて、とても信用等おけませんので出て行って頂きましたわ、ちろん父親同様にもう他でも仕事なんて出来ませんでしょうね」
「ついでにゴミの兄とやらにも大学を退学して頂きました、運が良いですね私のお母様が理事長をしている大学だったなんて、まったく早めに処分出来て良かったですわ」
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