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彼視点。
視点が彼視点に変わります。
「…昨日はゴメン。部活っていうの、ウソだったんだ。」
オレは、下を向いて言った。
「知ってるよ。校門から出ていくのを見た。」
って、お前が言うから、オレはビックリした。
「ゴメンな。オレ『ウソ』を付くつもりはなかったんだ。あの時、お前と帰ってたら…。」
オレは、お前の顔を見つめて言った。
「オレ、お前のコトがずっと…」
お前は、オレの言葉にビックリしていた。
「…って…オレ、何言ってんだろうな…」
そう言って、オレは気付いたら頬に涙がこぼれていた。
「ねぇ…」
「何だ?」
涙声が恥ずかしくてオレは、小声で言った。
「私さ、昨日…言いたかったコトがあるんだ。」
お前がそう言うから、オレは「ん?!」と言うような顔をした。
「私は…貴方のコトがスキ…ダイスキ!!」
お前はそう言って、頬を紅くさせて後ろを向いた。
オレはその瞬間、後ろから抱きしめた。
「…っ。オレがずっと言いたかった言葉、お前に先に言われた…」
「えっ…」
お前は、驚いて顔を上げた。
オレは、お前の顔を覗き込む。
「…大好きだ。」
そして、2人の唇が重なった。
「あっ…雪だ…。」
お前が空を見上げて言った。
「ホワイト・クリスマスだな。誕生日おめでとう。」
お前の目には涙が浮かんでいた。
「…覚えててくれ…んっ…」
そう言おうとした時、口を塞がれた。
そして、強く抱き締め
「愛してる」
オレはそう言った。
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