涙が涙であるゆえに

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涙が涙であるゆえに

 ある日、僕の住む世界はガラリと変わった。  それは住んでいた場所が変わったわけでも、異世界に転生した。なんてことでもなかった。  ただ、同じ世界でありがなら、ある瞬間から自分の周りだけが違う世界の形をしていたのだった。  いや、違っているのは──  歪み始めたのは自分であった。
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