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「え...?」
「娘さんの事、考えてました?」
「...ええ。」
「娘さんの事を忘れろとは言いませんが、
ずっと縛られる必要もないと俺は思いますよ。」
真人くんの方を見る。
「娘さんも許さないとはいえ、ずっと苦しんで欲しいとは思ってないですよ。
これは俺の勝手な想像ですし、
そんなこと思ってないと言われてしまったらそれまでですが...」
「...そう、かしら。」
「向き合って、受け入れていきましょう。
時間はかかると思いますが、今までの事、娘さんと遼さんの事も。」
真人くんはそういうと私の手をそっと握る。
「全て慶子さんが背負う必要はないです。俺も一緒に背負っていきます。
そして、俺と慶子さんと歩乃佳の3人でこれからを歩いて行きましょう。」
真人くんの言葉に涙が溢れる。
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