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「ぱぱ!!」
と指をさし、嬉しそうなほのかちゃんをゆっくり降ろす。
お父さんの元へ走って行くと、
「歩乃佳!!」と男性は女の子を抱きしめた。
「ほのかちゃんのお父さんですか?」と男性に近づき聞くと、
「そうです、ありがとうございます...」と深々と頭を下げられた。
「いえ、ほのかちゃんに何もなくてよかったです。」
「そうですね...本当にありがとうございます。」
と再び男性は頭を下げるとほのかちゃんを抱き上げ、歩き出していった。
「ばいばい」
とほのかちゃんが手を振ってくれたので私は微笑み、手を振り返す。
「さて、私も向かわなきゃ。」
とお母さんに教えてもらった場所へと向かった。
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