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違和感../慶子
前を歩いていく遼の後ろ姿を見つめていると、藍に声をかけられた。
「まま?どうしたの?」
藍が不思議そうにこちらを見ていたので、私は微笑む。
「んー?ぱぱが大好きだなぁ...って思って見つめてただけよ。」
「なにそれー」と笑う藍。
「はいはい、わかったら仕事に行くこと!遅刻するわよ?」
「はーい!いってきまーす!」
とぶんぶんと大きく手を振る藍に、私は手を振り返す。
「さて、私も行きますか…。」
朝の遼は何か変だった、どうしてあんなに悲しそうな顔をしていたのだろう?
いつもは、あまり表情に出さない遼があんな表情をするなんて...
何か悩んでいるのかもしれないと思った私は、
【朝、あなたの様子が少し変な感じだったから心配してます。
何かあったなら相談してね?それと無理せずにお仕事頑張ってね!】
と遼にメッセージを送る。
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