顔を上げるたび向かいのカップルが替わってた日の話

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顔を上げるたび向かいのカップルが替わってた日の話

地下鉄のホームで帰りの電車を待っている。 オフィスの最寄り駅から自宅の最寄り駅まではおよそ20分。いつもなら車両の隅っこで立ったまま本を読んだりするのだけれども、今日はダメだ、慣れない外回りをずっとしていたおかげで、もうヘロヘロのクタクタなのだ。 混み合う駅ではないので、ほぼ確実に座れるのだけれど、神様、すいません、わがままを聞いていただけるのであれば、端っこの席を空けておいてください!端っこじゃないと落ち着かないのです! なんて思っていると電車が到着したので、すこしドキドキしながら電車に乗り込む。見事に端っこの席が空いていたので、一目散で滑り込むように身を預けた。 ありがとう神様。  
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