撮影のお仕事 パート1

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 後日、諒馬は面接に都内にあるビルの中に入って行く。  諒馬は大学は東京の大学を選んでいた。 といってもお金がある訳ではないのだから都心に住むことは出来ず郊外の方に住んでいる。  そう、大学は都心の方にあるのだが都心の方の家賃は本当に高く今はまだ親からの仕送りに頼っている諒馬にとっては高い金額だからだ。  東京は東京でも郊外の方は比較的家賃は安い。 しかも、広くて安く、田舎のように高いビルとかは殆どない。 そして、住宅街だからなのかわりと静かな所だ。 しかも、自然も程々にあって畑に無地販売機だってある。 ある意味、自分が育った地方と変わらない所なのかもしれない。  地方に住んでいた諒馬。 東京のイメージはやはりビルが沢山あって騒がしいイメージではあったのだが都心を離れると田舎のように静かな所があると思わなかった位だ。  確かに都心から離れた街なのだが交通の弁は地方よりはあって都心まで電車で約30分で着くのだから問題はない。 コンビニだって近くにある。 諒馬が住んでいた所は車で坂道を下って行かないとコンビニさえなかった場所だったのだから本当に東京とは便利な所だ。  そして、今日来た所は都心部にあるビル。  これが諒馬がイメージしていた東京そのものだ。  そのビルの周りにもビルが立ち並び駅を降りて直ぐにその周りにはビル郡、そのビル群は見上げてしまう程だ。  諒馬が住む所には勿論ビルなんていう建物は存在しないが今住んでいる街にだってそんなに高い建物は一個もない。 本当に住宅ばかりで二階までが最上階な所だ。 流石にマンションはあるがマンションだって最上階でも7階位で、それだって数少ない。  だから、都心に来た諒馬はそのビルを見上げてしまう。 本当に都心にあるビルは地上何階建てなのであろうか。 数えるのも目が痛くなる位の階数だ。  そんな中にあるビルに諒馬は入る。  そこでさえエレベーターのボタンを押すのは20階。 そんな階数今迄見たことはなかった。  エレベーター特有の階数階に到着ベルの音を聞くと諒馬は緊張した面持ちで降りる。
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