知らぬ君に告げぬ言葉

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知らぬ君に告げぬ言葉

"海と電話と私。" アニメのワンシーンにあった台詞。 昔に見たやつだったからそれ以外は忘れてる。 なぞなぞのような感覚で彼に言った。 気づいてくれたら嬉しいけれど、 現実は甘くなくて。 気づくわけないから笑ってごまかした。 思考の海の奥深く、沈めたはずのそれは 気づかぬうちにゆらりゆらりと滲み出て いつかは外へと引き上げられてしまう。 電話も私もいらないもの。 そうすればこの言葉は成り立たない。 知らないなら知らないままでいればいい。
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