ある夢幻の誘い

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ある夢幻の誘い

 今宵、一本の蝋燭に火が灯る。  虚ろな祈りが揺らす灯火は一場(いちじょう)の夢となり、久遠の時から定めし慰みが、夢幻の彼方から(いざな)う。  それは安らかなる闇を奪う、(あがな)われることのない小さな罪。  そして、人は蘇りを果たす。
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