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本乃編集長のばーすでぃほんのまえ♪本乃編集長のマイブームは足と声劇♪
九月末日。伊織先生のスタジオで明日予定されている本乃編集長のバースデーパーティの飾り付けを全員でやっとこさ終えたとき、颯爽と本乃編集長がスタジオに現れた。
「みんな!バースデーパーティは嬉しいが今年もわがまま言っていいかい?」
「いや。全然いいのですが、パーティは明日ですよ?」
伊織先生ですら本乃編集長には腰が低めだ。
「僕はね、声劇が見たいんだよ」
全員が冷や汗をかく。パーティは明日だ。一晩では台本を覚えられない。だが、本乃編集長の誕生日のわがままに水など刺したくない。
「大丈夫だ。君らが声劇をやる訳じゃない。役者は僕が揃えてるし、練習もやってもらってる。その本番を僕の誕生日にやりたいんだ。僕のための声劇をね。そのための機会と場所が欲しいんだよ」
「承りました。それなら可能ですよ」
「ありがとう!素敵な誕生日になる!」
そう嬉しそうに叫んでから本乃編集長は颯爽と帰っていった。
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