合コン

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合コン

 合コンは6対6で、女の子は私立の文系女子大の子たちだった。みんなアイドルみたいな可愛い顔立ちをしていた。その女子大の子の一人が、山本と同じファミレスでバイトしてて、それで今回の合コンになったらしい。  女の子たちは一つ年下の三年生で、二十歳になったばかりの子たちだった。山本以外、知り合いはなく、特に面白くなかったので、端の席で適当に相槌を打ちながら、会費分のメシと、酒を頂いていた。  トイレから戻ってくると、僕の席は女の子が座っていた。困ったように見てると、「すみません、私の所座って下さい」と言われ、仕方なく飲み物を持ってテーブルの反対側に移動した。 「よろしくお願いします」  隣の女の子に言われた。色白でくりくりとした大きな目までは好みだったけど、髪は残念ながら茶色かった。  よく見ると目の色が青い。外人さんか? 「カラコンなんですよ」  目が合うと女の子が言った。 「外人さんかと思った」 「佐々木さん、面白いですね」  女の子がふふっと甘い声を立てて笑った。  それから、酒を頼んでくれて、料理も追加してくれた。  見た目はちょっと派手だけど気の利く子だ。 「私の名前、ちゃんと覚えてます?」  最初にみんなで自己紹介をしたけど、全く覚えてない。 「なんだっけ?」 「あいりです。佐々木優介さん」 「あいりちゃんね。わかった。ちゃんと覚える」 「じゃあ、交換しましょう」  テーブルの上のスマホをいきなり掴まれた。 「はい、これで完了」
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