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絹の様なしなやかさ、艶やかにそして滑らかに。彼女の髪は風に揺れている。
わかっている。
髪を切っても彼女は彼女だ。
愛しているには変わりはない。
だけど、、俺は今、気がついたんだ。
彼女の髪もとても愛しい。
「もう、知らない!!そんな言い方するなんて信じられない。」
彼女は背中を向けた。
なんだかとても怒っている。さらりと後ろ髪が宙を舞った。このまま何も言わなかったらどうなるのだろうか。もしかしたら俺は彼女も彼女の髪も同時に失ってしまうのだろうか。
俺はフッと 不安になった。
「......好きだ。」
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