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俺は彼女の髪が好きだ。
彼女との身長差が20センチ位はある。向かいあうとオートマチックで上目使いだ。
いつも抱きしめる時にワザと首を強く曲げて
彼女の髪に顔をうずめる。ああ。
今日も素敵なシャンプーの香り。
「ねえ。髪の毛切っていい?」
腰の上まで伸ばしたキャラメル色のストレート、サイドの1束を何気なくつまみ彼女はいつもの上目使いをした。
「どれくらい切るの?」
前髪を切るか、すそをそろえる位かな。
彼女の言葉を重要視していなかった俺は正直頭の中は明日の会議の資料作成の事しか考えておらず実は何気なく言葉を返しただけだった。
「ショートにするの」
「ふーん、ショート、、、ッて、ええ!」
俺は思わず両手と目を大きく広げ、人気の多い日曜の公園のど真ん中、大声で叫んだ。
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