序章 おまじない

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序章 おまじない

新潟駅万代口(ばんだいぐち)。思えば全ての始まりはここだった。隣のその人は相変わらず、不敵な笑みを浮かべている。「ほら、しっかり。」ポンと背中を叩かれる。これは私のおまじない。このおまじないがあれば、私は何があってもきっと大丈夫。ぱっと顔を上げて、私は前へと踏みだした。 これは私が、現代花魁(げんだいおいらん)になるまでの道のりを記した物語。
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