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ドアが開く音がして、少しするとキミがリビングに顔を出した。
首元には昨夜、俺がプレゼントしたネックレス。
服装はジーパンと、襟元がゆったりとしたⅤネックのシャツ。ネックレスが映えるように、ゆったりした襟元の服を選んだんだ
「うん、やっぱりよく似合ってる」
澄まし顔だけど、ちょっとだけ頬が赤くなってるキミの首元に手を伸ばす。
細いチェーンを撫でる振りをして、すっと指を這わせた瞬間――。
キミは顔を真っ赤にして飛び退くと、
「……っ」
ゆったりとしたVネックの襟元を掻き寄せて隠してしまった。
しまった……と、言わんばかりの俺の顔を見て、疑いは確信に変わったらしい。
キミは怒った顔で唇を噛み締めると、くるりと背中を向けた。たぶん……いや、絶対に着替えにいくつもりだ。
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