後悔

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君を殺してしまった今日でさえも明日でさえも 時というものだけは進んでいく 君だけは…陸だけは時が止まったまま 「……ごめんね」 泣きながら僕は台所のナイフをとった まだかろうじて固くなっていない彼の手に握らせる 「………これでおあいこ」 彼の手で殺されるのが僕の本望だから 「……さようなら」 首に一発、彼の手を動かして…いや、彼の意思がそうさせたのかもしれない これでやっと…ずっと一緒にいられるね
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