不可抗力

1/3
前へ
/11ページ
次へ

不可抗力

「やめろって…離せよ!!」 「やだよ! だってこれはっ…!」 突き飛ばされてまた半笑いで言われる 「じゃあなんだよ なんでこんなことしたか言ってみろよ、ほら!」 あぁ、もう わかってるくせに 「……好きなんだよ」 小声でそうボソッと呟く 「は?」 聞こえなかったのか、彼は聞き返した 「好きなんだよ!!お前のこと!!」 大声で僕はそういった 「それじゃ理由になんねぇんだよ!!」 そう言われて何も言い返せなかった あぁ、そうだ これは僕の我儘じゃないか 「…とにかく、警察には言うからな」 「待って!まだ…!」 僕は彼のスマホを取ろうと飛びかかる 「うるせぇ!ってか、離せ!! 離せよっ…!!」 その時だった
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加