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不可抗力
「やめろって…離せよ!!」
「やだよ!
だってこれはっ…!」
突き飛ばされてまた半笑いで言われる
「じゃあなんだよ
なんでこんなことしたか言ってみろよ、ほら!」
あぁ、もう
わかってるくせに
「……好きなんだよ」
小声でそうボソッと呟く
「は?」
聞こえなかったのか、彼は聞き返した
「好きなんだよ!!お前のこと!!」
大声で僕はそういった
「それじゃ理由になんねぇんだよ!!」
そう言われて何も言い返せなかった
あぁ、そうだ
これは僕の我儘じゃないか
「…とにかく、警察には言うからな」
「待って!まだ…!」
僕は彼のスマホを取ろうと飛びかかる
「うるせぇ!ってか、離せ!!
離せよっ…!!」
その時だった
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