不可抗力

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彼に飛びかかり、スマホを取ろうとして僕は彼を押し倒してしまった その時、ゴンッと鈍い音が響いた ……目を開けるとベッドの角に頭を打ち、血を流す彼がいた まだ意識はあるようだった 「……っ…た…はや…く…言わねぇと…」 横にあるスマホに手を伸ばそうとする彼 僕はそのスマホを軽く蹴飛ばし、届かないようにした 「……な…にを…」 何をするんだ って言いたいんだろ? 「……僕は陸が大好きだった それは今も昔も変わらない キスだって、手をつなぐことだって、抱きしめることだってしたい ……だから」
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