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「おかわいそうに、怖い夢を見ていたのですね。」
「お母様!そして、お父様!!」
真っ暗闇の中に、なぜか3年前に死んだ母と、5年前に死んだ父がいた。
「お父様!お母様!!わたくしは、床屋になりとうございます!!」
真っすぐな眼差しで、私は両親に宣言した。
しかし、父親は、
「あたりはまだ暗い。もう一度寝ろ!」
と、私の頬をビンタした。
私はあまりの痛さに気絶してしまった。
あぁ、神様...私はこんなになってまで床屋になれないのですね...
走馬灯のように駆けていく記憶の中で、なぜか森田が爽やかに微笑んでいた。
~おしまい~
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