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第一章
小学四年生の夏休み。岩井つばさは誘拐された。
捜査一課の刑事だった父が捕まえた犯人の家族に、報復として。
彼女はその時の細かいことは覚えてない。
しかし、一つだけはっきり覚えてることがある。
それはその時彼女を助けた女性刑事のこと。
優しくて強い女性だった。
彼女はつばさの目にヒーローのように映った。
将来の夢は『警察官』と小さな頃から周りに言っていたつばさの夢が、
そこで具体的なものになった。
『刑事』になる、という夢に。
その夢を叶える為つばさは努力した。
警察官になり、努力の末念願の刑事となり、夢を叶えた。
それをゴールにせず。世の為人の為、自分の為に努力した。
女性刑事として。
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