夢のスタメン

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「菅野さん、ネクストバッターボックスの山本ですが、なかなかバッターボックスに向かおうとしませんよ、まだ素振りをしていますよね?」 「あっ、監督が山本のところへ歩み寄りましたね・・どうやらバントの指示か何かを間違い無いように言葉で伝えているみたいですね」 「サインじゃ不安なのでしょ・・審判が早くボックスに立つように促してますね」 監督「山本、いいかよく訊けよ!」 「バントですか?」 「そうじゃない、人が話す前にお前が喋ってどうする、人の話は最後まで聞け・・いいか、松本が2塁に走るまで打つな!待つんだ、ボールカウント2つで走らせるからな!」 「それまでストライクが3つ来ても待つんですか?」 「馬鹿かお前は、それじゃ三振じゃないか、ツーストライク取られても、ボール2つになるまでファールで逃げるんだよ!」 「そんな⁉ 前に打つのも難しいのにファウルにしろったって無理ですよ!監督⁉」 審判「早く打席に入ってください! 試合が遅れますので・・」 「山本、分かったな⁉ 頼んだぞ!」  俺が監督ならバントさせるけどな・・俺は昨日まで2軍のピッチャーしか打ったこと無い選手だぞ、しかも今日はノーヒットや、知らんで俺は! 「右バッターボックスに入った山本、さぁ監督の指示通り送りバントが出来るでしょうか?・・ピッチャーの大野、こんどはセットから、第一球・・投げました、ストライク! インコース一杯のところです」 「山本はバントの構えは無かったですね? ヒッティングですかね?」  なに?今の球、シュートかな?ストレートにしちゃ早く無かったよね、でもコースは厳しいし、やっぱり一軍のピッチャーや、大野さんはコントロールがエエなー。
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