28人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
完璧だ!これ以上のユニクロはない!
俺は高まる興奮を抑えきれず、恭子を急かした。
「よし!じゃあ早速行こう!」
「え?行く?どこへ?」
展開の早さについて来れない恭子が尋ねた。
俺は玄関で靴を履きながら答えた。
「どこって、ユニクロだよ。」
「えっ?それって、」
「俺の夢はユニクロの店員とデートすることだよ。じゃあユニクロから始めないと。」
恭子は驚き過ぎて、青ざめていた。
「無理無理無理無理!」
「なんで〜!」
「いや、こんな格好でユニクロに行ったら、店員と間違えられる!」
「間違えられるぐらいじゃないと。」
「いやいやいや、色々ややこしいことになるよ!」
「ややこしくなるぐらいのクオリティでユニクロしてもらわないと。」
室内に逃げようとする恭子。俺はその腕を掴んで強く引っ張った。
その時、チカラが入りすぎたのか恭子が「イタっ!」と声を上げた。
最初のコメントを投稿しよう!