1#昼と夜の間に1匹のノウサギ

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 昼と夜の間・・・  それは、夕暮れ時。  真っ赤な夕日が照らす草原に1匹のノウサギが立っていた。  「ねえ君、何してるの?」  通りすがりの1匹のシカが、立ちすくむノウサギに話しかけてきた。  「・・・・・・」  「なーんだ、『シカト』かよ。」  その時だった。  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  ダーーーーーーーン!!  草葉の影で猟銃を構えて身を潜めていたハンターに、シカは撃たれてしまった。  「そ・・・そうだ・・・あ、あいつは・・・」  ハンターに撃たれてたシカは、その場にガックリと倒れて息絶えた。  「・・・またこうなってしまった。」  シカが撃たれた瞬間、草原から逃げのびたノウサギはブルブル震えながら、撃たれた憐れなシカを運ぼうとするハンターの姿を上目遣いに仰視していた。  「何で私の出逢う奴が、どんどん悪い目に逢うんだろ・・・」  ノウサギのイチゴは、沈み行く夕日をバックにボソッと呟いた。
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