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第一章 事故
青い空、わたあめ雲、セミの声。
――あぁ、夏だ。
なかよし公園、小さな滑り台、黄色いベンチ。
――君の好きな赤いブランコ。
『パパ!』
――なんだい?
『パパのこと、ちょっとだけ大好き!』
――パパはキミが大好きだよ。
『ナツね。背がいっぱい伸びたら、パパのこと、いっぱい大好きになるんだ!』
――そうか。それはとても楽しみだな。
夏の日の休日、
娘とよく公園で遊んだ。
――あぁ、そうか。
――夢か。
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