夕暮れはきみと

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次の日もその次も…意識するようになったら毎日あの女子はそこに居ることに気が付いた。 一週間経ったある日、俺は土手を上っていく階段を見つけた。 迷ったら終わりだと思って、そこの脇に自転車を停めてカバンを背負うと勢い良く上っていく。 最後の二段をピョンッと飛んで土手の上に立つと女子はびっくりしたようにこっちを見た。 いつも下から赤い空と共に見ていたその女子と初めて目を合わせる。 肩まである黒髪はちょっと癖があるのか両方とも右に跳ねていて、パッと見は大人しめの普通の女子高生に見えた。 「あ、びっくりさせてごめん」 「…いえ」 めちゃくちゃ警戒されている。 そりゃそうか。 急に飛び出してきたら俺でもびっくりするし、何だこいつ?って思うよな。 「君、いつもそこに座ってるよね?何かあるの?」 歩いて近づいて行くと明らかにその女子は戸惑っていた。 「あ、俺すぐそこの高校の二年、永瀬(ながせ)勇気(ゆうき)。一応怪しいもんじゃないよ?」 両手をあげて自己紹介をすると女子はきょとんとしてからくすくすと笑った。
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