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オレらは以前、ライブハウスで捨てられていたギターとベースとアンプを、技術の先生に修理してもらったことがある。これは、また頼むしかないだろう。
「リンバちゃん、技術の先生知ってる?」と、M。
ぽかあんとしているリンバちゃん。まあ、女子は技術の授業ないからな。
「ちょっと無口で、髪の毛ボサボサで、エキセントリックな感じで、きったない白衣着て、一見マッドサイエンティスト風なんだけど・・・すごくいい先生だよ」と、M。
この台詞、「・・・」の前後がまったく繋がってないんだけど。恐怖に怯えるリンバちゃん。
「大丈夫大丈夫、僕が一緒に行ってあげるから」と、M。
オレも行こうかと思ったけど、リンバちゃんは憧れのM先輩とふたりっきりがいいに決まってる。たとえ行く先が、フランケンシュタイン博士の研究室であってもね。ファーストデートでお化け屋敷に入るカップルってとこか。
と言うコトで、オレはふたりを見送って音楽室に向かった。
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