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4回目の占いの時、彼とはそういう関係になった。
すでに、占いが目的で来ているのではない事にリコも気づいていた。
彼は素朴で優しく、話している間はもちろん楽しかったが、無言で過ごしていても苦にならない。
東京の家族が帰ってきて欲しがっているらしく、どうするべきがしばらく悩んでいた。
しかしある日突然、一緒に東京で暮らさないかと言われた。
多少戸惑いはあったが、東京に対する憧れがあったし、何より彼のそばに居たかった。
迷う事なく、リコは彼についていく事に決めた。
ハーブティーを飲み終えたところで、ドアの鍵を開ける音が聞こえる。
彼が仕事から帰ってきたのだ。
「ただいま。」
リコの耳に馴染んだ、優しい声がする。
「お帰りなさい皇一さん。」
リコは、皇一と出会う一日前に、ある女のおかげで知ることとなった愛しい名前を口にする。
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