アヤカがいた午後4時半

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 さらにパパが、 「飛んだって……アンナの教室、四階だろう?」 「そう、一番上の階よ」  ママは不安げに、 「それで……どうなったの?」 「先生も、あたしたちも、窓に駆け寄ったわ。そしたら、もう下の花壇がメチャメチャで……」  両親は目を丸くして、また顔を見合わせた。  アンナは、コップのお茶を一口飲み、 「まるで野菜サラダにケチャップをドバッて、かけたみたいだった」 「今度、その男の子に会ったら訊いて……」 「あなたッ!」  パパは、はっとした。 「でもね、その男の子、それっきり学校に来なくなったの。引っ越したのかな……?」  アンナは平然と、オムライスの最後を食べた。  両親は、ただただアンナを見詰めた。
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