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episode 1 突然の裏切り。
オレンジ色の薄明かりが一室を包む中、二人はいた。
彼の薄い唇が一糸も纏わない柔肌を吸い上げる。そのたびに艶やかな赤い痣が浮かび上がった。
キングサイズのベッドが軋みを上げ、その音が二人を追い上げていく。
情事でしっとりと濡れたその身体は絹のシーツが吸い上げてくれる。
心地好さに酔い痴れていく……。
――ああ、彼はとても格好いい。
波打つ艶やかなブロンドに服の上からだと着やせして見えるが、その実は肩幅が広く、胸板も分厚い。
引き締まったその肉体はまるで名画を思わせるほどに美しかった。
ああ、それに長い睫毛に覆われた深い青の瞳は吸い込まれそうだ。
ベイジル・マーロウは美しい彼から与えられる口づけにうっとりと身を委ね、その先にある快楽を求めた。
骨張った力強いその手が無意識にも平らな腹部を撫でる。
やがてこの腹は日を増す毎に大きく膨らんでいくことだろう。
喜々とした喜びを感じ、ベイジルは喘いだ。
そんなベイジルの気持ちが相乗効果を伴う。
反り上がったベイジルの欲望から流れる蜜は太腿を通り、後孔を潤していく……。そこは雄を咥え込むことをすっかり覚えている。
淫らにもひくつき、彼を欲して開閉を繰り返していた。
頃合いだと判断したのだろう。彼は華奢なベイジルの腰を持ち上げると待ちわびている後孔に自らの楔を当てた。
大きく膨れ上がった欲望はやがて、程良く窄まる彼の肉壁の中で果てる。
この上ない極上のひととき。
ベイジルの中は彼にとって、とても魅力的だった。
彼が雄々しい楔でベイジルを貫く。
今にも欲望が弾けそうなほど、彼の一物は目の前にある魅力的な内壁を欲していた。
しかしそれを止めたのは他でもない。ベイジルだった。
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