二章 とり天

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どうしても恩返しをしたいと彼女が引かないので、私はお店をインスタグラムで宣伝してもらうようにお願いした。宣材写真には、よく撮れた料理と、店の外観を選んだ。 和風な雰囲気漂う軒の下、江本さんと二人で完成させた看板は、やっぱり風変わりで異彩を放っていた。 けれど、それはそれで『郷土料理・いち』ならではの味があった。
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