いつか、あなたに恋をする ~終わりなき世界の鎮魂歌~ その後

1/77
350人が本棚に入れています
本棚に追加
/77ページ
 夕暮れの光を反射しながら、三機の戦闘機が飛んでいる。  その戦闘機の前に窓枠が見えていた。  自分は部屋の中からその光景を眺めているのだろう。  それは小さな頃から繰り返し見る夢だった。    見るたび、心臓が痛くなる夢だった。  幼い頃見た戦争映画のワンシーンだろうとずっと思っていたのだが。  大人になった或る日、その映画を見てみたら、そんなシーンは何処にもなかった。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!