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「分かっています。でも、私は彼が好き。たとえどんな事が降りかかっても私達二人なら必ず乗り越えられる。乗り越えて見せます!」
日和がそう宣言した時だった。森のあちらこちらから沢山の動物達が一斉に広場に押し寄せて歓声を上げました。
「流石、ボジヤ・マラヤ・シーラが選んだだけあるね!」
子鹿がぴょんぴょん跳ね回りながら日和にそう言ったが、彼女は子鹿の言葉が理解出来ませんでした。
「あれ、僕の言葉分かんないの?」
子鹿も一緒になって首を傾げました。
「こら、止めないか」
立派な角を持った雄鹿が子鹿を諫めて、お詫びにと小さな赤い実をくれました。貰った赤い実は少し青臭い香りがしましたがとても甘くて美味しいものでした。
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