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沢山の動物達に囲まれる中、四匹の大きな蜜蜂達に四肢をそれぞれ持たれて青年が運ばれて来ました。
彼が降りる場所を動物達が空けると足を持っていた蜜蜂達が一匹ずつ離れて、残りの二匹の蜂がそっと彼を地面へ降ろしました。
「ボジヤ・マラヤ・シーラ、遅いよ!」
「はは、御免。すっかり置いて行かれてしまったよ」
頭の後ろをボリボリと掻いて面目ないと子鹿に謝る姿に日和は思わず「その子の言葉が分かるの?」と驚いていました。
「ああ。分かるとも。君にもゆっくり教えてあげるよ」
青年は日和の元へ歩み寄り、その肩を抱きました。
「ねえ、ボジヤ・マラヤ・シーラ」
「こーら。僕の名前は♦♦♦だって、言っただろう?」
「ああ、そうだった。ねえ、♦♦♦」
「なんだい?」
「その人もこっちに住むの?」
「どうだろう。まだ、その事については決めてないんだ」
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